お子さんの歯を守るための活動
歯は、食べる・話す・表情を作るなど、多くの機能に関係しています。当院では、むし歯の治療をするだけでなく、こういった歯の様々な役割をきちんと果たすために必要な各種アドバイスや治療を行っています。お子さんの歯を長く守っていくためにも、一緒に改善していきましょう。
こんな癖、ありませんか?
指しゃぶり
指しゃぶりは、3歳くらいまでに治ることがほとんどですが、稀に6歳を過ぎても続いている子がいます。そういった場合には家庭環境に問題があるなど、ただの癖ではないところに原因が潜んでいることが多いため、しっかりとコンサルテーションを行いながら解決策を考えていきます。そのままにしておくと前歯がすきっ歯になってしまいますので、早めにご相談ください。
おしゃぶり
おしゃぶりは自分の身体ではない分、指しゃぶりよりはやめやすいと言われています。2歳から3歳くらいの間にやめることができれば、特に問題はありません。むしろそれ以前は卒乳によって何となく寂しさを感じていることもありますので、無理に取り上げないようにしましょう。
歯ぎしり
歯ぎしりの多くは心理的な問題が原因となっており、例えば弟や妹ができたタイミングで歯ぎしりが始まることはよくあります。必ずしも治療しなければいけないというわけではありませんが、ご家族の睡眠に支障が出ている場合や、本人の歯が擦り切れている場合には、マウスピースを使った治療を行います。
なお、夜寝る前に牛乳を飲ませると、寝ている間に胃酸と一緒に逆流して歯ぎしりを引き起こすことがあります。その場合は牛乳を飲む量を減らせば改善しますので、該当する方はぜひお試しください。
口呼吸
口唇や舌の圧のバランスによって、歯並びが変わることがあります。また、口を開けっ放しにしていると顎の発育が進まず、お口の中が狭くなってきれいに並ばないということもあります。さらに、お口の中が乾燥して風邪を引きやすくなる、正しく飲み込むことができなくなるなど、口呼吸による弊害はたくさんあります。できるだけ早い時期に改善しておくようにしましょう。
食習慣
甘いものはできるだけ控えるというのも大切ですが、それよりも食べる回数を決めて間隔をあけることが重要です。お口の中は唾液によって洗浄されたりコーティングされたりするため、こまめに何かを口にしていると、その時間がなくなってダメージを受ける一方になってしまいます。外出中に子どもを静かにさせるために飴を食べさせるようなことも、避けるようにしましょう。