よく知られているように、一度むし歯になった歯は元に戻ることはありません。
むし歯治療というのは悪いところを取って、代替物で埋めるということです。
埋め物は平均5年が寿命と言われ、取り替えていくうちに最後には自分の歯がなくなることになります。
そのため一生自分の歯で食べていくためには大切な歯を削らないことが予防歯科の考え方といえます。
予防歯科は歯科医院で行うことを主に指しますが、前提となるのが家庭でのブラッシングです。
小さい頃に身に付いた習慣は一生のものとなることからもわかるように歯科の場合にも乳歯のうちにむし歯のある子の場合、ない子よりも高い割合でむし歯を持っていることが分かっています。
もともと赤ちゃんのうちはむし歯菌は持っていないのですが、生後6カ月までには大方の子が感染します。
ただし乳歯から永久歯に菌がうつるわけではなく、それまでの悪い習慣がむし歯を作りやすくする環境になっているということになるのです。